【代表の想い】vol.2 [仙台門松]


皆様こんにちは。清水園でございます。

本日は「仙台門松」についてお話させていただきたいと思います。 新しい年を迎えるにあたって、風物詩の一つでございますね。


この「仙台門松」ですが、いわゆる’三本の竹を藁で巻いた’「門松」とは少し異なった様相をしております。親しい印象では「鳥居」を彷彿とさせます。 「仙台門松」は二本の心柱に松と笹竹を取り付け、その高さ5mもの大きさ。二本の心柱は「ケンダイ」と呼ばれるしめ飾りで繋がれ、心柱の根本には「鬼打木」という割り木が添えられます。 それぞれの要素が相互に関わり合うことで、作り手の個性や感性の活きる門松です。

文化の節目が戦後に多くみられるように、仙台門松もその頃には世間から姿をひそめていた伝統の一つです。いわゆる「藩制時代」伊達政宗以来の仙台藩で、仙台城下や藩内の家々に飾られていたものだそう。代表からお話を伺うまで、恥ずかしながら私自身「仙台門松」を存じ上げませんでした。


「一般社団法人心のふるさと創生会議が約10年前にはじめた取り組みが、この伝統の門松を普及させようというものでした。昨年より市内の4事業所が協力を受けて仙台門松を制作し、私も昨年から制作に従事しております。」 2019年、代表がかねてから仕事を手掛けている、東北福祉大学「東北福祉大学仙台駅東口キャンパス」の門松がそれに当たります。 また、他の事業所の方々が手掛けた仙台門松も、日本料理屋「はや瀬」、「第3志ら梅ビル」、「菓匠三全 広瀬通り 大町本店」など、仙台市中心部の門前を厳かに彩ります。

「これは全ての仕事に言えることではありますが、この門松の制作も人と人とのご縁で巡ってきたお話でした。こういった伝統のものは、やはり誰か継承する人がいてこそ次の世代へと繋がります。」 この仙台門松に使われるケンダイ(しめ飾り)にしても、藁を綯(な)う(=編む)向きや本数などにも決まりがあり、また力加減から同じ人が制作しないと綺麗なケンダイにはならないのだそう。 確かに、仙台門松のケンダイは左右対称の美しさが印象的で、松竹の枝ぶりを力強く繋ぐ存在感は唯一無二のもの。仙台門松の気高い存在感は、作り手の個性・感性とそれらを発揮できる作り手の技術力の高さを反映しています。

こういった仙台の歴史風景を、技術を持つ人々が繋ぐ事の尊さと意義を、仙台門松を通して実感致します。時節柄、時代のものを感じることの多いお正月。 歴史や伝統、日本や地域の文化と改めて対峙し、心豊かである事を胸に迎えられたらと感じます。

代表は本年、仙台市かまぼこの老舗「鐘崎」、「仙台うみの杜水族館」の二箇所での仙台門松を手掛けております。お近くへお越しの際は、ぜひご高覧いただけますと幸いです。