【代表の想い】vol.30[生け花]


皆様こんにちは。清水園でございます。

前回、代表が仙台庭師会へ入会しそのきっかけで ’生け花’ をはじめる事となった経緯をお伝えしてまいりました。本日はそんな代表の趣味である ’生け花’ についてのお話です。


「私は過去に、少林寺拳法、空手、合気道…といった武道を中心に習ってきました。これは運が良かったと思うばかりなのですが、いずれの先生方も一流の方々ばかりで長く続けられる事が出来ました。何にしても良い先生につかなければ、習い事というのは成立しないものです。

そんな中、お花の先生を探していたのですが…偶然にもお客様の奥様がお花の先生をされていたんですね。」


生け花の世界では、生ける種類が3種類あるとの事。花の種類や本数が自由な ’自由花(じゆうか)’ 、正面から見 また生ける花の種類や約束事が決まっている ’生花(しょうか)’ 、大自然の風景を表現する ’立花(りっか)’ 。先生はその中でも ’古典立花’ と呼ばれる生け方で、長く講師を務められていたそうです。


「私がお花を始めたとき、実は先生は引退されていたのですが…最後の弟子として特別にとって頂きました。先生は、残念ながら令和2年に亡くなられたのですが…先生が亡くなるまでの10年間週に1回、風邪と葬儀の2回以外は休まずに通い続けました。」


お花を生けた後は写真を撮って客観的に作品を見返していた代表。「1年目は平面的で…見ていて恥ずかしいものです。」とこぼしておりましたが、3年目・5年目・7年目…とお写真を見ていくにつれ、なるほど生け花の中にも奥行きを感じる印象です。


「始めた当初は剣山に花を挿すのにも一苦労でしたが…数年経つと空間管理能力が必要と分かり、幅や高さのバランスをより意識して生けられるようになりました。葉っぱや枝を抜いて奥行きを出すことで作品に立体感が出てきたのは、6年目あたりからでしょうか…。」


7年目には、はじめて花展に参加されたそうで。

「ある日、先生から突然「守屋さん、花展に出しますからね。」といかにも断ってはいけない雰囲気でお達しがあり…普段はとても優しくおおらかな先生なのですが、出展前の一ヶ月は猛特訓の日々でした。本番前に先生のお宅でデモンストレーションを行うなど、私より先生が気合が入っていたことをよく覚えています。」


先生が亡くなる直前からは、自分でお花を買い生けるようになったとの事。

「やはり自分でお花を買うようになると、楽しさもひとしおでした。無限の可能性があるにも関わらず、選んだ花でいかに生けられるか…作品の配置に落ち着けるまで、まるで自分を試されているようです。庭もそうですが、これもやはり出会い…花や枝がないと作品は成立しませんので、集まるべくして集まっているように感じます。

一方で、生け花は庭と違いいつまでも残りませんから…そういった意味では造園の仕事と対極にあり、その気軽さは今も私を癒やしてくれています。」


正解不正解が無いからこそ、追求し続けられる世界なのかもしれません。


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