【代表の想い】vol.53[第2回全国造園技能競技大会]


皆様こんにちは。清水園でございます。

これまでに、造園にまつわるイベントについてこちらでもいくつかご紹介して参りましたが、本日お伝えいたしますのは、平成24年10月に長野県で開催されました「第2回全国造園技能競技大会」についてでございます。


「元々は、‘技能五輪全国大会’というものがあるのですが、それは原則23歳以下の青年技能者しか参加出来ないイベントなのです。そんな矢先、日本造園連合組合が主催で平成22年に‘全国造園技能競技大会’が開催されました。技能競技大会は年齢制限を設けていないのが特徴ですね。第1回は山口県で開催され、今回お話しする第2回は長野県で技能五輪と同時開催されました。」


長野県の諏訪湖イベント広場で開催された技能競技大会には、南は山口から北は宮城県まで全13チーム26名が出場したとの事。10月26日・27日の2日間11時間、二人一組で作庭を行うといった内容です。


「先にお話しした技能五輪では、図面があり全員が同じ庭を作り技能を競う…というものなのですが、技能競技大会では材料のリストが用意され、その中から各自好きな材料を選択し縦3×横4mの庭を作成するという内容です。与えられた材料を全て使い切る必要はないのですが、資材の持ち込みは禁止されているので公平な条件で庭を作ることが出来ますね。」

このイベントでは、既に3×4mの角材に土が盛られており、そこに各自作庭を行うようです。


「開催地が少々遠方でしたので、当初伺うか悩んでいたのですが…その年は青年部代表の相原さん・菱沼さんという懇意にしているお二方が宮城から出場されるとの事で、勉強もかねて伺った次第です。

私が伺ったのは二日目の午後で、あらかた庭も出来上がっている頃に出向き、二人と「優勝出来たらいいね」なんて話していたことをよく覚えています。その年は残念ながら宮城県は優勝を逃してしまったのですが、全国から様々な技能者が集い、非常に見応えのあるイベントに仕上がっていました。」


作庭に加えて、最終的にはコンセプト・タイトル・図面を提出し審査が行われたとの事。優勝(金賞を受賞)した広島県の「しまなみのそよ風」という作品は、力強いアーチ橋としまなみを表現した優美な竹垣のコントラストが非常に美しい仕上がりです。


「拝見した際、アイディアと実用性のバランスが良い作品だな…と感心した次第です。個人的には、銀賞を受賞された長野県の「もうひとつの天竜川」という作品が好きでした。まるで龍が泳いでいるかの如く、石津みや竹垣・玉石が配されており、表現や思いつきが‘自分にはない’と思いましたし、またどなたが見てもテーマを前提に制作されていることが分かるインパクトの強さも印象的でした。」


その他全員が金賞を狙いにいく力強い作品群の中で、このイベントの審査委員長を務めたのはランドスケープアーキテクトの戸田芳樹氏。「独自の造園スタイルを持っている審査員ではかえってジャッジメントがしにくく、白紙の状態で臨める私を全体のバランスを調整する役割として選んだのではないかと考え納得した。」との事。

造園家の数だけ庭があり、また技術だけでは図る事のできない庭の魅力が伝わるように感じます。


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