【代表の想い】vol.56[車庫新築]


皆様こんにちは。清水園でございます。

先日、弊社の仮倉庫新築についてご紹介致しましたが、その後「車庫も新しくなりました」と代表から連絡があり、早速お話を伺うことに致しました。


通常、一般家庭で使用する車庫であれば高さはそれほど必要ではございません。おそらく2m〜2m50cmもあれば、車を快適に出し入れ出来ることと思います。


しかしながら、皆様ご存知の通り弊社清水園は「造園業」。荷物や資材を大量に積んだトラックが出入りするには、そこそこの天井高が必要となります。


「今回新築した車庫は、高さ3m60cm、奥行きは7m60cm、幅は8m60cmのサイズと相成りました。トラックに荷物を乗せて駐車するとなると、やはり3mは必要ですね…」


工事の数日前、代表は三重県・伊勢神宮へ参拝し工事の安全祈願のご祈祷して頂いたとの事。宮城へ戻ってからの工事当日も大安・一粒万倍日(「何かを始めるのに最適な日」とされる大変縁起の良い日)と言うことで、地鎮祭と併せ新しいトラックも納車してもらったとの事です。


「験(げん)担ぎや神事を重んじるのは、日本人が昔から行ってきたことですが…私自身もまたそれに倣っております。後から何かが起きて‘そういえば’となるのも嫌ですし、やはり仕来りを守ると安心感もございますから。」


車庫が建つ前の広大な敷地は、火事の大きさを彷彿とさせます。敷地中央に笹の葉で結界を張り、供物をそなえ神主様が祝詞を唱え、地鎮祭は粛々と進行していきます。


「一時間程火事のお祓いとご祈祷をしていただいた後、2トンダンプ車が納品されました。火事の際に綺麗に燃えてしまった車と同じものですから、不思議な心持ちです…車庫が完成するまでは屋根のない所で我慢してもらいますが、現場では早速活躍してもらっています。」


納車後はいよいよ工事の開始。日頃、代表は現場で指揮を取り動く側なので、見守る立場というのも新鮮な心持ちだったとの事。


「土台作りの後、型枠の設置・解体、柱や壁の取り付け、土間の製作…といった流れで工事は進行してまいります。

生コン車とポンプ車にはこの工期中5回程お世話になった車です。

最初に鉄筋を敷設してから、基礎を作るための土台のコンクリート(捨てコン)を流し込んだ後、型枠を設置していきます。私も仕事柄コンクリートを現場で使用することはございますが、やはり建物の基礎となると量もかなりのものです。


コンクリートは固まってから28日経つと最大の強度が出ると言われますが、1週間程度養生すれば建物の組み立てには支障が出なくなります。

この現場では型枠にコンクリートが流し込まれた後、3日程度経過しましたら型枠を外し、その後1週間経つまで養生して待機、柱や壁を取り付けて参りました。型枠自体を作るのにも1週間程度かかっていますから…全体で3週間程度かかっていますね。」


建物の建設が簡便になったとはいえ、やはり基礎工事など含め時間は必要になって参りますね。


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弊社の車庫新築、型枠が出来た後は柱や壁がテンポ良く組み立てられて行きます。


「今回、最終的に倉庫型のガレージにしたことで予算や工期も少なく済んだように思います。」

そのように話す代表ですが少し思うところがあったご様子…


「本来であれば、車庫を木造で建築したかったのです。ですが、昔と違い今は建築基準法がとても厄介で、車庫として使用する場合木材を使うには防燃材を使わなければならず、せっかくの木材も全て隠さなければならなくなるのです。


実は、この車庫を建てる前に10mもの長さのケヤキと出会っており、9mの車庫の梁には最適だと心躍っていた次第なのです。製材してから20年乾燥させてあり、かつそれ程の長さの木材にお目にかかれることは余程です。

大工と設計士と‘どうにか使えないか’と粘りに粘って相談を重ねていたのですが…涙を飲んで使うことを諦めた次第です。」


代表はかねてから素材・場所・人との‘ご縁’を重んじているだけに…今回の木材に関しては苦渋の選択だったようですね。


「人によっては、木を切って部分的に使用する…という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、長い木材を切って運んだり使ってしまう事は誰でも容易いことなのです。

私としては、その長さの木材を切って10mのまま下ろしてきた方の労力や想い、製材された方の労力や想いを考えると…やはりそのまま使うのが礼儀だろうと、最後まで切らずにケヤキを使うことにこだわっていました。

そういった意味でもご縁なのかもしれませんが、あの木材が他の場所で活かされることを願って止みません。」


今回の車庫新築…倉庫型のガレージに至るまでにはそのような経緯があったのですね。


「こだわりを形にはできなかったものの、柱や壁ができた後の施工も順調に進んで参りました。シャッターを取り付けた後は、最後に土間を打設して行きます。

面積によっては一度で流し込むことも出来るのですが、この夏は特に暑く…一度で打設するとコンクリートが収縮し割れてしまう恐れがございましたので、1日ずつ空け3回に分けて流し込みを行いました。」


土間を中央で分けるように伸縮目地を入れ、地震が起きても割れにくいように対策を行います。


「コンクリートが完全に固まってから、今は晴れて3台の車が車庫に入れられています。車庫がないうちは防犯上気持ちが落ち着かなかった部分も、今は快適に過ごすことが出来ています。

また、奥行きに1m程余裕がございますから、今後棚を作成し壮大な物置兼車庫にする計画を立てている次第です。次に作る予定の倉庫の半分の物を入れられるようになりますから…新しい倉庫の壁面の使い方をどのようにしていくか、新たな構想も膨らませています。


また、そちらの倉庫は古民家を解体した材料を使って建てますから、良いものが出来ることと楽しみにしています。

古いものを壊して新しいものを建てるのは簡単ですが、古い建物で使われていたような材料を使うことが出来る良い技術を持った大工さんがいるうちに、良いものを残しておくのも私のお役目の一つのように感じております。」


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