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【代表の想い】vol.92[庭じまい]


皆様こんにちは。清水園でございます。

本日お伝えして参りますのは…「庭じまい」。なんだか少々寂しげな印象を抱く言葉ではございますが、代表曰く「庭の解体作業は近年増えてきているんです。」との事。


「家主さんの作られたお庭を、お子さんも気に入っていただけていれば全く問題のない話なのですが…やはり時代に合った価値観はじめ個人の感性もございますから、なかなか上手くいかないのが悲しい現実です。お子さんが庭を気に入ってくださらない場合など、家主さんご自身が目の黒いうちに処分するもしくは庭を作り替え…といったいわゆる‘終活’として、こういった‘庭じまい’は時々承るのです。」


今回依頼してくださったのは、宮城野区K邸。清水園では初めてのお客様だったとの事。清水園に至るまで造園屋さん3〜4人に断られてしまっていたとの事で、藁をも掴む思いで問い合わせてくださったようです。お庭には大きな石がいくつかあり、その石を撤去して庭を広くしたい…というお話でした。


「現場自体は広い敷地だったものの、入り口が少々狭かった関係で大きなクレーンを入れることが難しい状況でした。恐らく…それもあって対応できる造園屋さんがいらっしゃらなかったということもあったのだと思います。ここで私が断ってしまうとまたたらい回しになってしまうのだろうな…と安易に想像がつきましたので、弊社で手掛けさせていただいた次第です。」


清水園のコラムでは時折、重量物の運搬などのお話をさせていただいておりますが、チェーンブロックやチルホールなど、使ったことのない同業の方も多くいらっしゃるとの事。それに加え、庭を解体する時は作る時と違って建物があるなど配慮が必要だったり条件も悪いことも多く、想定外の事態が多い事もあって断られる事は実際に多いのだそう。


「こちらのK邸…まさに‘想定外’ではございました。お庭に並んでいた石は見た目はそこまで大きくなかったものの…蓋を開けてみると石の1/3〜4/5を埋めていて、大変大きな石ばかりだったのです。重機で掘れども掘れども石が出てこないので、最終的に手で掘ったのですが…まさに氷山の一角。これには非常に驚いた次第です。急遽会社からチェーンブロックとソリを持って来て、運搬作業を進めて参りました。」


石を掘り出して地面に穴が空いていた為、チェーンブロックを目的の位置に設置し、石にかけたチェーンを持ち上げてチェーンブロックの中心まで石を前進させます。その作業を何回か繰り返し、平らな場所まで移動させソリに乗せ運ぶ…といったことを繰り返されたそう。


「ソリの中心に重心が乗っていないといけませんから、慎重かつ迅速に進めていくのですが…石が重すぎて土台の角材が折れるなどもハプニングもありつつ、なんとか作業を進めて参りました。最初はカナデコで押していたものの、これもまた重すぎる関係でチルホールで引っ張るなど…1日で終わると思っていた作業も、丸3日かかって完了した次第です。」


完了後のお庭は、佳化石を残し木を伐採・囲いを作る事で庭らしさを残しすっきりとした仕上がりです。穴も埋めた為3トンダンプ2台分の土も運搬されたそう…大変な現場でしたが、代表は「清水園だからこそ出来る重量物運搬の仕事…従業員も経験値を上げて自信をつけてもらえたら。」と語ります。


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